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観葉植物でも置いていたら

この部屋は本当に何も明るくなるものがないわね、と仕事場兼住まいに来た家族が私に言います。
私も初めからそこに住みつくつもりもなく、自然の成り行きでそうなったので、外を見ても
鉄骨のマンション、目の前は白い壁、どこにも発散させるところもなく、気分が落ち込んでしまったら、立ち直れそうにもありません。
今のところ、音楽が唯一の楽しみです。
家族が来た時も、ちょうど、外に緑も全く見えず、見えるものと言えば、
鉄骨と、新幹線の高架橋と非常に殺風景な生活です。これでベランダには、何もない、のです。
プランターを運んで砂でも入れたものなら、又用事が増えるという私に、あなたね、
観葉植物でもあった方がいいわよ、と家族に言われ、サボテンなどは、とげが刺さりそうだから嫌だ、といい、ならば、プリザーブドフラワーにしようかと言う話になりました。
確かに、この花であれば、鑑賞することもできますし、カラーが美しいので、気持ちも晴れやかに
なりそうです。
観葉植物は、以前流行った時に実家でも健闘したのですが、ペットが居たのであきらめました。
実家であれば、プリザーブドフラワーでさえ、おいておくのは困難と思われます。
これも一人だから、と思ったら、これも良いかな、と思えるのでした。